がん創薬でナンバーワンの地位を確立している中外製薬が「パラダイムシフトを繰り返してきた、がん創薬の歴史」というテーマで分かりやすく癌の創薬の歴史をまとめています。
日本人の死亡原因で最も多い「がん」。少し前までは、発病すると完治の可能性が低く恐ろしい病だったが、近年ではこうした状況が変わり、一部のがんは治癒の可能性が高まっている。直近約70年の間に飛躍的に進化を続けている「がん創薬」はどのように進化を続け、この先どんな可能性を秘めているのか。スライドストーリーで紐解く。
パラダイム・シフト01 近代薬学の幕開け
薬は人類の知恵
効果をいろいろと試しながら薬を発見してきた。はじめは自然界のものを薬に 紀元前から草花、虫、鉱物など 見つけて薬として用いた
薬効成分だけ抽出するように
1800年代、薬草などから有効成分を 抽出する研究が進んだ。 たとえばモルヒネ。 アヘンから有効成分を抽出して作られた。 それから100年、医学は飛躍的に進化
1928年 フレミングが青カビからペニシリンを発見。世界初の抗菌薬。そこから世界的に製薬産業が勃興。
パラダイム・シフト02 抗がん剤の発見
発見のきっかけは毒ガスから
第二次世界大戦中、 マスタードガス(毒ガス)を 浴びた兵士の白血球値が激減。白血球が増えすぎる血液の がんの治療に使えるのでは?
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このマスタードガスが、がんの治療薬として研究されるように。
戦後、進むがん治療の研究
1950~1960年 現在も使用されている抗がん剤が次々に開発される
1980年代 がんの浸潤・転移・増殖に関わる重要な分子が明らかに。
パラダイム・シフト03 バイオテクノロジーの 進化
バイオ医薬品の研究が進む
1990年代 体に不足している成分を補充するバイオ医薬品の開発に成功
たとえば糖尿病の治療に
・糖尿病の人にインスリン
インスリンがブドウ糖を必要な分だけ細胞に取り込ませる。血糖値を正常に。
だけど、それだけでは治療できない病気がある
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そこで「抗体医薬」の研究開発が進む
抗体医薬とは?
人間にもともと備わっている免疫機能を利用し、病気を治療するもの。
「抗体医薬」のすごいところ
副作用リスクの低減
がん細胞などをピンポイントで攻撃するためこれまで難しいとされてきたがん・関節リウマチ・クローン病などの疾患・病態での高い効果が期待できる
さらに、遺伝情報による薬の開発も
2003年 ヒトの遺伝子の全貌が 明らかに
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ゲノム創薬が進む
ゲノム創薬とは?
蓄積された遺伝子情報(ゲノム)から病気を引き起こす遺伝子やタンパク質を特定それらに作用する物質を見つけ出す!
パラダイム・シフト04 個別化医療の発展
これまでの研究や新たな薬の考え方によりさらに効果の高い治療を考えるように
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個別化医療が進展
個別化医療とは?
患者さん一人ひとりにあった治療を行うこと
個別化医療の仕組み
1.治療の前に、診断薬で検査する
・薬の効果が期待できそうか?
・副作用は少ないか?
2.検査結果に応じて患者さんを
・グループ分け
3.患者さん一人ひとりにあわせた
・治療をすすめていく
個別化医療はみんなにメリットが
患者さん・・効果的で副作用のリスクが少ない治療が実現
医師・医療スタッフ・・効果を予測して治療薬を 投与できるので、最適な治療提案ができる
また、最適な治療を行うことで早期の治癒につながる
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経済的にも効率の良い治療が可能に。
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飛躍的に進化し続けている創薬
しかし創薬は気の遠くなるほど困難な仕事
投資 約3,000億円
成功率 約1/25,000
期間 9‐17年
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ほとんどの候補物質は途中の段階で断念されてしまう
それでも研究者たちが創薬の研究を続ける理由はひとつの薬で、数え切れないほど多くの人を救えると信じているから
難しい病気が治る未来を目指して
中外製薬は個別化医療のリーディングカンパニーとして日々研究を続けている
個別化医療の発展に必要なもの
個別化医療に即した治療薬の研究開発
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その薬がよく効く患者さんを
見極めるための診断薬の研究開発
そこでアライアンスにより画期的な新薬の創出に挑戦
中外製薬は日本の個別化医療を牽引していく
一人ひとりの体にあった薬を選択できる未来はもうすぐそこに。
全文はこちら https://newspicks.com/news/1949514/body/
引用・参考
https://newspicks.com/news/1949514/body/
https://www.chugai-pharm.co.jp/index.html
http://www.jpma.or.jp/event_media/campaign/campaign2004/3rd_01.html