きのこ博士・米山誠農学博士の挑戦

きのこ栽培の技術指導の第一人者 米山誠農学博士の人物紹介

農学博士の米山誠先生はキノコの研究を長年続け、そしてきのこ栽培の技術指導の第一人者。キノコは古くから体に良く、生活習慣病だけではなく、がん抑制など様々な効果があると言われています。

日本で初めて農学博士としてアガリカスの研究で学位を取得し、その普及活動に邁進してきました。最近では、カバノアナタケ(チャーガ)の著書や論文も発表し、そのめざましい効果について熱弁を振るっています。今回の人物紹介として、キノコ研究に挑戦し続ける米山先生を取り上げます。

生活習慣予防はキノコから

医食同源という言葉も見られるように、食と私たちの健康とは非常に密接な関係にあります。したがって、毎日の食事の内容を見直すことは、生活習慣病を予防するうえで、大きな効果を発揮するといえます。

そうした観点から、是非おすすめしたい食品の一つが、キノコです。キノコは古くから体によい食品とされ、生薬としても利用されてきました。抗ガン剤のもととなったキノコもあります。キノコには、私たちの健康に役立つ機能をもつものが多く見られます。

そのキノコ研究の第一人者として知られているのが農学博士の米山誠先生です。山梨県・白根町に生まれ、実家はシイタケの栽培農家で小学校2年から家業を手伝い、大人になったらキノコの博士になると夢を持ち、それを現実にしました。

マスコミでキノコ研究が大反響

米山先生は、日本テレビの「所さんの目がテン」で、2016年12月11日放送「科学の里収穫祭 Part3」にキノコ栽培の専門家として出演し、このほか多数の著書があり、数多くのメディアに取り上げられており、キノコ博士の米山先生といえば、「あの人か」と思い起こす方もいらっしゃるでしょう。

米山先生は、東京理科大学で応用化学を専攻、卒業後、キノコの種菌メーカーに勤務。種菌法では、キノコの新しい品種を開発・登録すると、その知的所有権が認められ、15年間、新種は保護されます。米山先生は種菌メーカー勤務時、シイタケの8品種の開発・登録しました。種菌メーカー退職後、より研究を深め、様々なキノコについて研究を行なっています。

アガリカスに注目した米山先生

米山先生は、ハラタケ属のキノコの一種であるアガリカス (agaricus) に注目。世界各地に自生地はありますが、日本で主に栽培されている系統は、ブラジル原産で、ブラジルより種菌が日本に持ち込まれ、1970年代後半から日本で人工栽培され、最初ヒメマツタケとして販売が始まりました。

がん防止効果が期待されるアガリカス

実は原産地であるブラジル・サンパウロのピエダーテ地方の人々は長命で、アメリカのランバート研究所の調査によりますと、この地方の人々はアガリカスを毎日、乾燥・保存し、食べていることが明らかになりました。さらに研究で注目されたのはがん患者がいなかったことでした。

さらに後にアガリカスを有名にしたのは、アメリカのレーガン大統領現役時の際、皮膚がんをアガリカスの煎じたもので治したことが発表され、アガリカスの効能や効果が実証されたことで大きな反響を呼びました。

そのため、今、新聞や雑誌で「アガリクス(アガリカス)」というキノコの広告や宣伝が盛んに掲載されています。

米山先生はある雑誌のインタビューでこのように答えました。
「シイタケも健康食品ですよね。小さいときからシイタケを食べているとがんになりにくい。だが、シイタケだけではアガリカスのようにがんは治らない。そこでアガリカスを取り寄せて研究したんです」

アガリカスで博士号を取得

アガリカスを食べるとよく眠れると言われます。アガリカスに含まれている睡眠をつかさどるホルモンのメラトニン、糖質と特異的に結合するタンパクの一群レクチンやペプチドグリカンという成分、これらの相乗効果でアガリカスはがんを抑制、さらには縮小する力があるのではないか、米山先生はこのように推測しました。

その研究成果とともに人工栽培技術も確立しました。交配・育種を繰り替えし、日本の気候に合う、大型で、収量も得られる4種類のアガリカスを開発、その成分効果などを「抗腫瘍性担子菌アガリカス・ブラゼイの栽培に関する研究」という論文で博士号を取得しました。アガリカス・ブラゼイの研究で農学博士を取得したのは、日本では米山先生がはじめてです。

宝珠山きのこ生産組合でアガリカス栽培を成功

福岡県朝倉郡東峰村(旧宝珠山村)にある農事組合法人宝珠山きのこ生産組合で、現在、アガリカスの栽培を行ない、乾燥アガリカスを市場に出荷しています。

同組合ホームページでは、
「生産から収穫・乾燥・販売まで責任を持って行っています。
安心で美味しい国産100%のアガリクス茸です。」

「姫マツタケ、カワリハラタケとも呼ばれています。もともとはブラジルのピエデータ地方特産のキノコですが、その成分が注目され各地で栽培されるようになりました。 成分はタンパク質が約40%と多く、その他にビタミンB2・D、マグネシウム、カリウム、リノール酸、リン脂質が含まれています。 また、キノコ特有の成分β-グルカンの含有量が多いのも特徴です。」
と書かれています。

米山先生こそ、実は、同組合の指導・顧問を行ない、アガリカスを軌道に乗せた立役者です。日本ではじめてのアガリカスの人工栽培が成功した例です。

アガリカスを全国に広めたいと夢を語る米山先生

米山先生はこの成功をもとに、再度、雑誌のインタビューでこのように語りました。
「アガリカスを栽培したいという村や町があれば、ノウハウを喜んでお教えします。私は、アガリカスを広めたいし、後継者をつくりたいんです。種菌は私が持っていますし、どこかの村が村おこしでアガリカスを栽培したいというのであれば指導に行きます。」

「中山間地の人々の苦労が分かるのですよ。もともと、私はキノコ農家の息子ですからね。がんが治るというのであれば、消費者とタイアップして施設をつくればいいわけですが、農家の人たちに潤って欲しいのです」

米山先生は、博士号を取得のため、栽培技術を公開、近年、拝金主義の人も多い中で、農家の繁栄と消費者の健康を守るためにこれだけの活動をしている人はどれだけいますでしょうか。米山先生のキノコやアガリカスに関する今後の夢は次の3点です。

① アガリカスのファミリーをつくる
② キノコ博士を4人養成する
③ アガリカスをシイタケ、シメジと並んで店頭に並ばせる

米山先生は、シイタケと同じような価格帯になるか分からないですがと前置きしながらも、多くの人々に健康になって欲しいという願いがこのアガリカスには込められています。

米山先生が新たにチャレンジするカバノアナタケ(別名:チャーガ)

そんな米山先生が近年、注目しているのが、カバノアナタケ(別名:チャーガ)です。極寒の地に生息するキノコで、10年から15年と長い月日をかけて白樺のエキスを栄養にしてゆっくりと成長していきます。カバノアナタケは、ロシアよりヨーロッパ、中国、日本(北海道や東北地方)に分布する耐寒性のキノコです。

霊芝(サルノコシカケ)に近い種類で、白樺やダケカンバなどのカバノキ科の幹に寄生します。白樺の木2万本にたった1本しかないと言われ、丸1日山の中を探し回ってやっと1つ見つかる程度の希少価値の高い「幻のきのこ」です。

一般的にみられるようなきのこの傘はなく、黒いこぶのような形をしていて、外側は石炭のように硬くごつごつしています。

それではチャーガの効果はどのようなものか、米山先生のホームページから引用してみましょう。

抗腫瘍作用

「チャーガには水溶性多糖類と不溶性多糖類の両方が含まれますが、そのいずれにも抗腫瘍活性が認められています。ロシアではチャーガの抽出液から作られた「ベフンギン」という抗ガン剤が正式な薬として国に認可されています。」

免疫力増強

「チャーガは免疫細胞の活性化、免疫に関与する活性物質の分泌を促進、するなど、様々な作用で強力に免疫力を高めます。また、豊富な食物繊維も腸内環境を改善する事により、免疫力をアップさせます。」

紫外線による活性酸素除去

「チャーガの強い抗酸化作用によって、紫外線による活性酸素を除去し、皮膚の代謝機能が回復します。それによって沈着した色素が肌の表面に押し出され、やがて古い細胞とともにはがれ落ちます。シミだけではなくニキビや肌荒れも活性酸素が原因とされていますので、活性酸素を除去することにより肌のトラブルは大幅に軽減されます。」

お肌の免疫力UP

「チャーガに多く含まれるβ-D-グルカンなどは免疫細胞を活性化させる力が強いので、肌免疫をも高めてくれます。肌免疫によって肌の抵抗力は高まり、健康でトラブルの起きにくい美しい肌を保つことができます。」

便秘を解消

「女性に多い便秘は肌の大敵です。チャーガには多くの食物繊維が含まれていますので、腸内環境を整え、便秘を解消に効果があります。さらに不要となった老廃物や不純物も取り込んで一緒に排出してくれます。」

米山先生はこれまでも、『「白樺キノコ」の超抗ガン作用 なぜ、ロシア人は「チャーガ」でガンを治すのか―日本人体験者56人の証言 (健康ブックス)』『ガンを消す幻の茸“チャーガ”―超免疫療法は実在した!』により研究内容を発表し、非常に大きな反響がありました。

米山先生のチャーガの研究はまだまだ続きます。米山先生のお墨付きのチャーガを日々、摂取することで大いに健康も増進され、がん予防などの効果にも期待されといわれています。これを機会に是非、チャーガを日々摂取されることをオススメします。

農学博士・米山誠先生のプロフィール

1954年生まれ。東京理科大学理学部応用化学科卒。

その後、民間のきのこ研究室で研究を開始。主任研究員を最後に鹿児島大学大学院博士課程に進学鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程後期修了。“アガリカス・ブラゼイ”の一連の研究で農学博士号を取得。日本応用キノコ学会評議員、日本木材学会員、山梨科学アカデミー会員。

著者は、永らく食用及び薬用きのこの研究に従事、現在、国内の複数の企業の要請に技術指導や地方行政機関の要請による講演等、日本中できのこ栽培の技術指導にあたっている。

また、一方で国際舞台においても、国連APOの要請でインドネシアに技術指導(国連APO(アジア生産機構)“エクゼクティブ”専門員)、中国天津市科学院客員教授、中国天津農業大学客員教授、韓国きのこ生産者中央協議会諮問委員としてエネルギッシュに活躍中。

参考

農学博士 米山誠 キノコ博士が案内する免疫力を上げるキノコ研究

http://yoneyama-makoto.com/


ライター 大江戸

東南アジア、中国、日本の各地方公共団体にも足を運び、広報・宣伝業務のサポートを行った経験もあります。宣伝畑が長く、取材・写真撮影・インタビューが得意です。

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