最後はチャーガマッシュルームが選ばれる?【医学博士の回答の翻訳記事】

チャーガが「心を磨く」のは何故か?肉体と精神にもたらすパワー

チャーガマッシュルーム

医学博士への質問

チャーガマッシュルームについての質問です。

私はチャーガマッシュルームに興味があり、自分なりに調べたいと思っています。

ある書物では、チャーガの効能として、免疫力を高め、血圧とコレステロール値を下げ、癌細胞を殺し、炎症を軽減し、心を磨くことができるという記述がありました。

チャーガマッシュルーム

チャーガが肉体にもたらす効能は理解できるのですが、「心を磨くことができる」と言う部分が腑に落ちません。この記述は本当なのでしょうか?

本当であれば、チャーガマッシュルームの成分の何が精神に作用しているのでしょうか?

2018年2月14日

アンドリュー・ウェイル博士の回答

チャーガマッシュルームは、ロシアや北ヨーロッパなど地域で癌、結核、糖尿病、消化器疾患の民間治療薬として長く使用されてきました。

主な原産地はロシアですが、韓国、東ヨーロッパ、北ヨーロッパ、カナダ、米国北東部の高緯度地域の寒冷な気候で成長します。

日本では「カバノアナタケ」と呼ばれ、北海道での生息が確認されています。

チャーガは近年の乱獲により発見が困難となり「幻のきのこ」や「森のダイヤモンド」とも呼ばれている、貴重なマッシュルームです。

チャーガマッシュルーム

生息地からも推測できるように、非常に寒さに強く氷点下20度の環境にも耐えます。主に白樺の木に寄生し樹液を吸い取りながら、約10~15年かけて成育します。

チャーガは、黒くゴツゴツとしたコブのような外見をしています。

チャーガの名称は、ウラル山脈の西方に住む先住民族の言葉をルーツとするロシア語の「黒いコブ」を意味する「チャガ」からきていると言われています。

チャーガマッシュルーム

16世紀~17世紀に彼らがチャーガマッシュルームの効能を発見し、健康維持のために使用したのが民間治療薬としてのチャガーマッシュルームのルーツではないかと考えられています。

当時の医学書には、癌や胃炎、潰瘍、結核の治療法として、チャガマッシュルームの有効性が言及されています。

チャガマッシュルームの効能に対する本格的な研究は、1951年にソビエト連邦科学アカデミー植物研究所と、第一レニングラード医大の協力で始まりました。

臨床研究で効果が認められたチャーガマッシュルームは、当時のソビエト連邦薬局方指定公認の薬として認定されました。

主に手術不能の癌、胃や十二指腸の潰瘍、慢性胃炎、胃腸のポリープ治療に対する使用が推奨されていました。

チャーガマッシュルーム

1970年にノーベル文学賞を受賞した旧ソビエト連邦の作家、劇作家、歴史家のアレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィンが執筆した書籍があります。

1966年出版の書籍「Cancer Ward:癌の世界」の中で、チャーガの治療能力が紹介されたことで、チャーガは世界的に癌の治療効果が期待できるマッシュルームとして認知されました。

いくつかの研究結果では、チャーガマッシュルームの化合物が癌細胞を殺して免疫系を刺激する可能性があることを示しています。

しかしアメリカのメモリアル・スローン・ケタリング癌センターでは、チャーガの安全性や予防効果、癌や心疾患、糖尿病に対する治療効果を調べた臨床試験は存在しないとしています。

これらの知見を確認するためには、今後の臨床試験が必要だと言えるでしょう。

チャーガマッシュルーム

一方、チャーガに含まれる成分は、免疫成分から分泌されるタンパク質で伝達物質のサイトカインの調整に影響を及ぼし、結果的に炎症抑制に役立つことが示唆されています。

また他の研究では同成分がヒトの炎症マーカーを減少する働きがあることを確認しています。

さらに各国の研究報告により、チャーガマッシュルームに含まれる成分には抗癌効果、免疫強化作用、活性酸素除去作用があることが判明しました。

さらに、抗エイズウイルスや抗インフルエンザウイルス効果、O-157等の抗菌、糖尿病や高血圧、アレルギー疾患、慢性肝炎や慢性腎炎の予防改善作用が期待できると考えられています。

チャーガマッシュルーム

メモリアル・スローン・ケタリング癌センターの研究では、血小板の働きを抑制する抗凝固剤ワーファリンの薬剤の効果を増幅する可能性もあるとの研究結果が報告されました。

この目的のために薬物を服用している糖尿病患者に、一定の効果が認められています。

チャーガマッシュルーム

一般的にチャーガマッシュルームは安全性に問題がないように受け止められますが、シュウ酸塩やいくつかの栄養分の吸収を妨げる可能性のある化合物が多く含まれているのも事実です。

そのため、チャーガは高用量では毒性を発揮する可能性があります。

日本の研究では、2014年に72歳の肝臓癌女性が毎日4〜5杯のチャーガマッシュルーム粉を6ヵ月間服用した後に、腎障害を起こしたとの報告がありました。

チャーガマッシュルーム

チャガマッシュルームは伝統的に細断され、煮込まれて薬用紅茶として服用されます。

米国ではカプセル、粉末、液体抽出物、ティーバッグとして販売されています。

発酵したチャーガマッシュルームは、刺激や赤みを軽減するためにデザインされたスキンケア製品に使われています。

これは私が開発した、スキンケア製品のメガマッシュルームラインに含まれているいくつかの秘密の種の1つです。

ご質問の「チャーガマッシュルームで心を磨くことができる」と言う効能については、以下のことが考えられるでしょう。

チャーガに含まれる成分には、体温を上昇させトラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きがあるアダプトゲンとしても知られています。

その効能が「心を磨く」ことにつながるのではと考えられます。

チャーガマッシュルーム

回答者:医学博士・アンドリュー・ウェイル

出典:
Yahata et al、 “Chaga mushroom-induced oalate nephropathy。”臨床腎臓学、2014年6月、doi:10.5414 / CN107655


翻訳元サイト
Choose Chaga Mushrooms?
https://www.drweil.com/diet-nutrition/nutrition/choose-chaga-mushrooms/

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