高い血糖値は動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こすきっかけとなります。血糖値を下げるためには、食事が重要です。
今回は血糖値を下げる、糖尿病にも効果があるカバノアナタケというキノコについて解説します。効能からおすすめの飲み方まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
血糖値が高いとなにが問題なの?
血糖値が高いのは問題だとよく言われますが、実際どのような健康問題を起こすのでしょうか?血糖値の正体は血液を循環するブドウ糖です。
ご存知の通り、ブドウ糖はエネルギーを作る人間が活動するために必要な物質。そんなブドウ糖の量が多くなった状態を血糖値が高くなった状態と言います。
血糖値が高くなるとソルビトールという物質が生成されます。ソルビトールは体に有害な物質で、細胞を傷つける特性があるのです。傷ついた細胞は修復しますが、その際に以前よりも厚く大きな細胞となります。
例えば、血管の内側の壁が傷ついたとしましょう。すると傷ついた壁は、前よりも大きく厚くなって再生します。血管の壁が厚くなるということは、血液の通り道が狭くなってしまうこと。つまり、血液の流れが悪くなります。
細胞が厚く強くなることはメリットにも見えますが、実はデメリットの方が大きいです。さまざまな病気を引き起こす原因になるからこそ、血糖値は正常に保たなければいけません。
高血糖値は悪循環の始まり
高血糖値からさまざまな病気が引き起こされます。言うなれば、高血糖値は悪循環の始まりです。
高血糖値によってソルビトールが生成され、血管の内側の壁を傷つけると、細胞は太くなって修復します。すると、血液の通り道が細くなります。
血液がスムーズに循環しないので、コレステロールなどもどんどん付着して、結果的に動脈硬化が起こります。
そして、動脈硬化は生活習慣病と呼ばれるさまざまな病気を引き起こすことで知られています。動脈硬化が引き起こす主な病気は以下の通り。
・脳梗塞
・心筋梗塞
・壊疽
・糖尿病
これらの病気はすべて命にかかわるものです。血管のつまりが起こす病気は数知れず。また、ソルビトールは細胞だけではなく神経を傷つけることで知られています。
よく高血糖値の方は手足がしびれると言われます。これはソルビトールが末梢神経を傷つけているからです。
高血糖値がきっかけとなって起こる病気は重大なものばかりですね。普段から正常な血糖値を保つように心がけましょう。
ちなみにですが、血糖値の基準は以下の通りです。
・空腹時:110mg/dl未満
・食後2時間後:140mg/dl未満
これより血糖値が高いようならば、高血糖値と診断されます。参考にしてみてください。
カバノアナタケは高血糖値にも、糖尿病にも効果的
カバノアナタケは白樺の木に寄生する栄養満点のキノコです。近年、このカバノアナタケの豊富な栄養成分、そして驚くべき健康効果に世界が注目しています。
今回は高血糖値に関する効能を紹介します。他記事で他の効能について詳しく解説しているので、ぜひそちらも読んでみてください。
カバノアナタケにはリグニンという水溶性の食物繊維が含まれています。一般的にリグニンは水に溶けにくい不溶性の食物繊維ですが、キノコ類の食物繊維は別。
不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維の違いは、その効果です。水に溶けない不溶性は腸を活発化させる働きがあります。対して、水に溶ける水溶性は摂取した食べ物をスムーズに動かす働きがあります。
水溶性食物繊維は炭水化物の消化・吸収を遅らせます。そのため、食後に血糖値が緩やかに上がるようになります。また食事で摂取したコレステロールなどを捕まえて体外に排出する働き、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
さらにカバノアナタケにはβグルカンという成分が含まれています。βグルカンはキノコ類の細胞壁の内側に含まれている成分です。
カバノアナタケには注目される成分がいくつかありますが、βグルカンは間違いなくその1つです。βグルカンの主な効能は以下の通りです。
・免疫力の向上
・がん抑制
・コレステロール値の正常化
・腸内環境を整る
それぞれの効能に注目したいところですが、今回はコレステロール値の正常化に注目しましょう。コレステロールは血液をどろどろにします。イメージしてもらえばわかりますが、どろどろの血液は血管が詰まる原因となります。
βグルカンには悪玉コレステロールの量を減らして、血液をさらさらにする効果があります。言い換えれば、血液の循環がよくなるので、動脈硬化予防だけではなく、心筋梗塞や脳卒中などの大きな病気の予防にもつながるというわけです。
カバノアナタケのおすすめの摂取方法
カバノアナタケの摂取方法はさまざまです。お酒で摂取したり、スムージーに入れたり、もしくはカバノアナタケキスが入った化粧品を使ったりなんかもできます。摂取方法は目的に合ったものを選ぶのがベストです。
では血糖値を正常にするために、最適な摂取方法はなんなのか?おすすめはカバノアナタケ茶で摂取することです。カバノアナタケ茶は最もポピュラーな摂取方法であり、最も簡単に摂取できる方法です。
カバノアナタケ茶は粉末を入れたカップにお湯を注ぐ、もしくは普通の紅茶のようにティーパックを入れて作ることもできます。手軽に作れるからこそ、毎日続けてカバノアナタケを摂取することができます。
カバノアナタケを摂取するうえで大切なことは、長期的な視点をもって毎日少しずつ摂取すること。短期間で大量に摂取しても思うような効果は得られません。毎日2~3杯のカバノアナタケ茶を飲むことで、徐々に血糖値が正常に戻ってきます。
血糖値を下げるためにカバノアナタケ茶を摂取するのなら、飲む時間帯にも意識してみましょう。血糖値は食後に急上昇します。つまり、上昇する時間にカバノアナタケ茶を飲めば効果的に血糖値を抑えることができるということです。
おすすめは食後30分以内にカバノアナタケ茶を飲むこと。カバノアナタケ茶は香りがよく、味も日本人好みなので、食後の1杯にもピッタリですよ。
まとめ
健康にうれしい効能がたくさんあるカバノアナタケですが、今回は血糖値を下げる効果について解説しました。
高血糖値は生死にかかわる重大な病気を引き起こすので普段から気を付けることが大切です。カバノアナタケ茶を摂取することで、血糖値を下げることができるだけではなく、血液をさらさらにすることもできます。
お手ごろな値段で購入することができるので、ぜひ試してみてください!
ニックネーム:おっくん
プロフィール:アルゼンチン移住生活中。ライター、英語・スペイン語の翻訳家として活動しています。本場のマテ茶にはまって以来、美容・健康茶に大はまり。
参考
https://healthyfocus.org/9-proven-benefits-of-chaga/
http://www.livestrong.com/article/555417-mushrooms-that-are-antiviral/